- 格安スマホって安く使えるらしいけど、使い勝手はどうなんだろう?
- キャリア(大手携帯電話会社)のスマホとどう違うのか知りたい…
- 格安スマホのデメリットって何なのか教えて欲しい…
本記事では、格安スマホに興味があるけどイマイチよくわからない、という人向けに解説します。
そもそも「格安スマホ」と「格安SIM」はどう違うの?
まず「格安スマホ」と「格安SIM」の違いを教えてください。
スマートフォンには「SIMカード」といって、その端末だけの情報が書き込まれている小さなカードが必要です。
その端末だけの情報というのは、電話番号やインターネットを使う際の識別番号などです。
このSIMカードは携帯電話会社ごとに違っていて、Aとう携帯電話会社と契約すればA社用のSIMカードを。Bという携帯電話会社と契約すればB社用のSIMカードをスマホに差して使うことになります。
そこで、格安スマホ会社が提供しているSIMカードを「格安SIM」と呼びます。
例えば、現在使っているスマホ端末はそのままで、新たに格安スマホで契約したSIMカードを入れ替えて使うことにすると、「格安SIMに変えた」とか「格安SIMを選んだ」という言い方になりますね。
格安SIMを使うことにしたよ
ちょっとややこしいかもですが、ここまでおわかりいただけたでしょうか?
更にいうと、SIMカードだけを提供している格安スマホ会社は少なく、ほとんどの格安スマホ会社は、スマホ端末とSIMカードのセットも販売しています。
ということは、格安スマホ会社でスマホの端末を買うという場合は、スマホ端末ととSIMカードのセットを買うことになるので、特別にSIMカードを意識することはありません。
なので、こういった時は「格安スマホ」という言葉が一般的になります。
ただ、「格安スマホ」と「格安SIM」を厳密に使い分けるシーンはそれほどないので、
「格安スマホ」=「格安SIM」と思ってもらって大丈夫です。
格安スマホの特徴5つ
格安スマホの特長をざっくりとまとめると以下の通り。
利用料金が安い
格安スマホの最大の特長は、利用料金が安いことです。
利用料金が安い理由は、キャリアと呼ばれる大手通信事業会社の通信回線網を借りてサービスを提供しているからです。
なので、コストを抑えることができ、私たちは安く利用できるのです。
でも、安かろう悪かろうってことはないのかな?通信の品質はどうなんだろう?
格安スマホだからといって、古い通信設備を使っているとか、基地局の数が少ないとか、そういった条件でキャリアに劣ることはありません。
ただ、「帯域」といって、データ通信量の幅にキャリアとの違いがあるため、通信速度が遅くなることは多いのですが、日常に一般的な使い方で大きく不便を感じることは少ないと思って大丈夫です。
格安スマホの安さの理由と品質に関しては >>格安スマホの3つの不安【なぜ安い?通信速度が遅い?難しい?】を徹底解説 で詳しく解説しています。
プラン変更やSIMだけの契約などができて【自由】
格安スマホは月ごとにプラン変更できたり、通話のオプションを加えることができます。
また、SIMカードだけの契約ができるので、現在使っているスマホ端末のSIMカードを替えるだけで、通信会社を替えることができます。
これはキャリアの契約にはないサービスで、格安スマホが格安SIMと呼ばれる所以でもありますね。
自分に合ったプランを選べてムダな部分に料金を支払わずに済む
2年縛りがない
格安スマホでは、ほとんどの場合で最低契約期間が1ヶ月となっています。(※会社やプランによっては違う場合もあり)
キャリア契約で一般的な「2年縛り」もありません。
ですので、自分の都合に合わせて自由に乗り換えができるという点も、大きな魅力です。
契約時期にとらわれず自由に乗り換えができる
通信速度が遅い
一般的にキャリアに比べると、格安スマホの通信速度は遅めです。
ただし「遅い」というのはかなり「個人的な感じ方」なので、「使い物にならないほどなのか?」というのは、使う人や使い方によるところが大きくなります。
多くの場合、通常のネット検索やメッセージのやり取りなどでは大きな支障はありません。
通信速度に関することはスマホの基礎の基礎【受信時最大速度って何ですか?】送信速度は関係ないの?で詳しく解説しています。
会社が多すぎて選ぶのに迷う
MVNOと呼ばれる個人向けの格安スマホ(格安SIM)を提供している会社は30社近くあります。
そのうち契約数が3万件以上の会社は25社です。
人は、多くの選択肢の中から、適切に何かを選ぶことが苦手です。
ですので、このブログでは、できるだけ簡単に自分に合った格安スマホ会社を選ぶためのお手伝いをしてきたいと思っています。
そこで、ひとつだけ知っておいて欲しいことがあります。
実は、これはあまり多くの人に知られていないことなのですが、格安スマホ会社はMVNOとMVNEの2種類に分けられます。
MVNE(仮想移動体サービス提供者) | MVNO(仮想移動体通信事業者) |
IIJ | IIJmio イオンモバイル hi-ho LTE 等 |
OCN | OCNモバイルONE ASAHIネットLTE(ASAHIネット) NIfMo 等 |
- MVNO(仮想移動体通信事業者)
- MVNE(仮想移動体サービス提供者)
MVNOは一般的に広く知られていますが、MVNEとの違いがわかると、格安スマホを選ぶのに大いに役立ちます。
詳しい解説はこちらの記事にまとめました↓
>>格安スマホ|失敗しない回線選び【MVNOとMVNEの違いとは?】
格安スマホのデメリット
格安スマホの特長と合わせて、以下のデメリットも知っておきましょう。
- キャリアのメールアドレスが使えない
- キャリア決済(ドコモ払いやauかんたん決済など)が使えない
- 混雑した場所や時間で通信速度が遅くなる
- 実店舗が少なく、ある程度スマホの知識が必要
- LINEアプリで友だち追加の際、「ID検索」と「電話番号検索」ができない
キャリアのメールアドレスとは、メールアドレスのドメイン(@マークの後)が@docomoとか@ezwebのメールアドレスのことです。
格安スマホでは、このようなスマホ会社独自のアドレスが使えません。(注:専用アプリで利用できる場合もあり)
また、IDとパスワードを使ってスマホやパソコンで買い物ができて、スマホの利用代金と一緒に決済できるキャリア決済は、格安スマホでは使えません。
その他、キャリアに比べて通信速度が遅くなる場合が多いことや、実店舗が少ないなど、不便なこともあります。
デメリットへの対処法をこちらの記事でまとめました↓
>>格安スマホのこれだけは知っておきたい3つの大きなデメリット
格安スマホに向いている人と向いていない人
格安スマホの特長とデメリットを理解した上で、格安スマホに向いている人とそうでない人について、大まかにまとめると以下の通りです。
「キャリアのスマホを使いこなせていない」と感じながらも、格安スマホへの乗り換えをついつい先延ばししているのなら、この際思い切ってみてはいかがでしょう?
こちらは、格安スマホへの乗り換えを先延ばししている方向けの記事です↓
>>スマホ代を安くすれば家計の悩みも解決!格安スマホは節約の自動化ツール
こちらで紹介した内容や記事が、格安スマホへの理解につながれば幸いです。
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