- 家計簿をつけようと意気込むけど、なかなか長続きできない
- 家計簿を長くつけ続けるコツがあれば教えてほしい
こういった悩みにお答えします。
この記事を書いている私は、家計簿を20年以上続けています。
そのおかげで、最近では年間で100万円くらいは貯められるようになりました。
貯金を増やすには、家計簿が必要です。
この記事では、貯金を楽しみながら家計簿を続けることができるコツをまとめました。
家計簿を続ける3つのコツ
家計簿を続けるコツは以下の3つです。
順番にみていきましょう。
その1:家計簿を使う目的をはっきりさせる
家計簿をつけること自体を目的にすると長続きしません。
家計簿をつけることなんて面白くもないし、つけるだけでは何の役にも立ちませんから。
なので、まずは家計簿を使って何をしたいか?という目的をはっきりさせます。
例えばこんな感じですね。
- 貯金を増やしたい
- 食費を減らしたい
- 子どもの学費を準備しておきたい
- クレジットカードを使いすぎないようにしたい
次に目的に対して具体的な数字を考えます。
- 貯金を増やしたい→何に使う貯金?→いつまでにいくら貯める?
- 食費を減らす→現在の1ヶ月分の食費は?→いくら減らしたい?
- 子どもの学費→いつまでにいくら必要?
- クレジットカード→支出として家計簿に記入して1ヶ月の合計額を知る
このように目的を具体的な数字で決めることが、家計簿を続けるための第一歩になります。
その2:家計簿をツールとして使う
家計簿はあくまでもツール、道具です。
家計を目的に近づけていくためのツールが家計簿。
仮に、家計を山歩きに例えるなら、家計簿は方位を教えてくれるコンパスのようなものです。
なので、家計簿をつけることに必死になっても、使わなければ全く意味がありません。
例えば、サラリーマン家庭を考えてみます。
- 毎月の給料から、家賃または家のローン、光熱費や通信費、保険、子どもの教育費などの固定費を引く
- 貯蓄に回す分を引く
- 残りを食費や日常の生活に必要な費用とする
では、「一体いくらを日々の生活に使えるのか?」を知る必要がありますよね。
給料 ー(固定費+貯金+食費+その他生活にかかる費用)=【日々の生活に使えるお金】
この計算をしてくれるのが「家計簿」というわけです。
家計簿によって計算された【日々の生活に使えるお金】の中で生活すれば、少なくとも赤字にはなりません。
家計簿をツールとして使う具体例
例えば、収入から支出を引いてみて、どうしても毎月3万円の赤字が出てしまうと仮定します。
もしかしたら支出の中から、もっと下げることのできるものがあるかもしれないし、どうしても無いなら、ボーナスの一部を生活費に割り当てるという選択肢もあるかもしれません。
その場合、ボーナスからは3万×6ヶ月の12万円を予め使う予定で差し引いておくという段取りができますが、家計簿をつけていないと、ボーナスを手にしたとき、その金額すべてそのまま使えると勘違いしてしまうようなことが起こります。
また、毎月3万円足りないのであれば、パートやアルバイトで稼ぐ必要があるのかもしれません。
どちらにしても、どれだけの赤字なのか?ということを把握しなければ、家計簿を頑張ってつけていても、何の役にも立たないわけです。
家計簿で誰かを責めない
あー、また今月も赤字だ〜。ダメだな私って。無駄遣いしてるつもりないのに…
家計簿をつけながら、自分を責めたり家族の誰かを責めていると、家計簿は続きません。
家計簿=マイナス感情みたいな、家計簿に対する余計な感情を捨てましょう。
家計簿をつけることは、例えて言えば「道具を手入れすること」に過ぎないのです。
だから、家計簿をつけて罪悪感を持つのではなく、家計のありのままの数字を見える形にすればそれでOKです。
その3:現実を見る
ここまで読んでこう思うかもしれません。
具体的に家計を数字で見るのって怖くてイヤだな。毎月赤字に決まってるし。
実際、家計と向き合うのはとても怖い作業です。
でも、誰もが通る道だと思ってください。私もそうでした。
家計とかダイエットとか…現実を知るのって、めっちゃ勇気のいることなんですよ。
ただ、現実を知ることができなければ、そこからどうやって進んでいけばいいのかわかりません。
見ないふりをして、問題を先延ばしにするのは、もっと怖いことなので、ここは良い機会だと思って乗り越えましょう。
家計簿を続けるだけでは貯金は増えない
家計簿をつけてるのに貯金が増えない。
仮に家計簿をきちんとつけていても、ツールとして十分に活用していなければ、貯金を増やすことはできません。
それは、ダイエットしようと思って「毎日体重計に乗っているのに体重が減らない」というのと同じです。
貯金の目的をはっきりとさせる
「なんとなくお金を貯めたい」だと、なかなか貯金は増えません。
貯金の目的と期限をはっきりさせることで、数字が道筋を教えてくれます。
子ども教育費や、家族旅行、家や車の購入など、具体的にいつまでにいくらをハッキリさせる。
すると後は計算するだけでお金は貯まります。
貯金を支出として先取りする
大事なのは、余った分を貯金するのではなく、貯金を必要経費と考えること。
家計簿では、毎月の支出の部分に貯金分を入れ込みます。
具体的な例
もちろん、家庭によってはボーナスで一気に貯めるなど、やり方は様々です。
ですが、貯金は先取りで必要なお金としなければ、なかなか貯まらないのが現実。
同じように、毎年支払いの決まっている支出に関しては、月数で割って毎月積み立てておくと、支払い時のストレスが驚くほど軽くなります。
例えば
- 自動車税や固定資産税の支払い
- 家賃の更新料
- 保険などの年会払い
支払いが決まっているものを、ボーナスやその月の支払いで済まそうとするのは危険な考え方です。
必ず支払う項目に関しては、月賦として計算することで、どれだけお金がかかっているのかもわかりやすく、家計を見直すきっかけにもなります。
気持ちではなく行動を変える
人の意思は案外弱いものです。
うまく貯金したり無駄使いを減らしている人は、「意気込む」より「行動を変えて」います。
例えば、「どうしてもコンビニに寄って無駄使いしてしまう」場合。
毎日200円までと決めて、ひと月6,000円をコンビニ代として支出に入れて、その範囲であれば自由に買っていいこととする。
または、コンビニに寄るのを2日に一度にするとか、土日は絶対に行かないようにするなど、具体的に行動を変える。
人は「こうしよう!ああしよう!」と頭で考えても、なかなかうまくいきません。
実際に行動を変えることでしか変化できないのです。
数字は裏切らない
以上、私が20年以上、家計簿を続けてきた経験から、家計簿を続けるコツについてまとめてみました。
冒頭に書いたとおり、今でこそ年間そこそこ貯金できるようになりましたが、初めの頃はただ単に家計簿を作るだけで全く貯金できませんでした。
家計簿を数字できちんと見る利点は、無理な節約や罪悪感など、感情的なお金の使い方をしなくなることです。
なので、家計簿の形は何でもいいと思います。アプリでも表計算ソフト、手書きのノートでも。
ただ、手書きのノートだと計算するのが面倒ですよね。
私も初めは手書きの家計簿ノートを使っていましたが、その後、計算が楽なのでパソコンで表計算ソフト「エクセル(Excel)」や「グーグル(Google)スプレッドシート」を使うようになりました。
今でもアプリはちょっと苦手で、Googleスプレッドシートを使っています。
まずは3ヶ月間だけでOKです。家計簿を正直につけてみましょう。
そうすれば、家計簿は家計を守る最強ツールとなりますよ。
最後に、家計管理の基本を教えてくれる本を紹介しておきます。
無理な節約とか貯金を目的にするのではなく、価値あることにお金を使うための家計管理の方法を教えてくれる家計の教科書です。
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