働けなくなった時の保険は必要か?【不安をあおるCMを鵜呑みにしない】

働けなくなったときの保険 お金が貯まる考え方

CMでよく見かけるけど「働けなくなった時の保険」って入っておいた方がいいのかな?支出を見直そうと思って保険料も減らしたい反面、色々と不安だから保険にも沢山入っておいた方が安心なんだけど。最低限入っておくべき保険は何だろう?

こういった悩みにお答えします。

この記事でお伝えすること
  • 「働けなくなった時の保険」は必要なのか?
  • 保険に入るときの大事なポイント
  • 保険で損しないために勉強が必要【本を読めばOK】

働けなくなった時の保険は必要か?【不安をあおるCMを鵜呑みにしない】

働けなくなった時の保険は必要か?【不安をあおるCMを鵜呑みにしない】

結論です。

働けなくなったときのための保険に新たに入る必要はありません

理由はこちら。

  • 健康保険でカバーできる
  • 発生する確率がかなり低い
  • 国の救済制度がある

順に解説しますね。

健康保険でカバーできる

一時的に働けなくなった場合の助けとなるお金は、日本人であれば必ず加入している健康保険でほぼカバーできます。

健康保険の加入者は、例えば業務意外で負った怪我や病気で、4日以上連続で会社を欠勤せざるを得なくなった時、4日目以降からおよそ日給の3分の2の金額が支給される疾病手当金を受け取れる。

こういった制度があり、保障期間は最長で1年6ヶ月。連続した欠勤に対して支払われます。

病気やケガで会社を休んだときは傷病手当金が受けられます。

傷病手当金は、病気休業中に被保険者とその家族の生活を保障するために設けられた制度で、被保険者が病気やケガのために会社を休み、事業主から十分な報酬が受けられない場合に支給されます。

全国健康保険協会公式ホームページより

詳しくはこちらのホームページをご覧になるとわかりやすいと思います。

全国健康保険協会公式ホームページ「病気やケガで会社を休んだとき」

発生する確率がかなり低い

人生、何が起こるかわかりませんから、万が一に備えることは大事です。

ただ、統計的に見ても60歳を超えるまでは、疾病の発生率は高くなりません。

万が一、ケガや病気で入院する必要があったとしても、医療の発達により入院期間は年々短くなっています。

何日も職場に行けないということが起こる確率はかなり低い。

私の回りでも、ある一定期間、健康面で仕事を休んだり通院する人はいましたが、生活できないほどの金銭的ダメージを受けたという話は聞いたことがありません。

かなり確率の低い事象に毎月数千円もの保険料を支払うのであれば、その分を貯蓄しに回しましょう。

貯蓄であれば、使い道が限定されていないので、他のことでどうしてもお金が必要な時にも融通がききます。

国の救済制度がある

最悪の場合として、怪我や病気でかなり長い期間、働けなくなった。

あるいは、後遺症などで日常生活にも支障をきたすほどになってしまった。

こういった時のために、障害者年金、生活保護などの国の救済制度があることも知っておきましょう。

補足ですが、公的年金は老後のためだけでなく、遺族年金や障害者年金として、万が一の時の生活を保証してくれるものでもあるのです。

ここ日本で生活している限り、よっぽどのことがあっても生きていけます。

民間の保険に入るときの大事なポイント

民間の保険に入るときの大事なポイント

任意で入っておいた方がいい保険を選ぶポイントはこの2つです。

対象の事象が発生したとき
  • 家計が修復できないほどのダメージを被るか
  • 人生の方向性を変えなければならない選択を迫られるか

家計が修復できないほどのダメージを被るか

例を挙げると、自動車の任意保険(損害保険)です。

車を運転して事故を起こす確率はかなり低いと言えども、万が一人や物を傷つけてしまうと、支払い能力以上の請求金額が発生する可能性があります。

こういったことに備える保険であれば加入すべきです。

マイホームに対する災害や地震保険なども同じですね。

なので、マイホームを購入する時は、ローンだけでなく保険料も含めて計画する必要があるのですが、多くの場合、後になって気づいて保険料をケチるという行動をしがちです。

もちろん、億単位といった潤沢な資金があれば入らなくても大丈夫ですが、そういった人はごく少数でしょう。

人生の方向性を変えなければならない選択を迫られるか

子どもがいる家庭での稼ぎ頭の生命保険が主な例です。

万が一家庭の収入が途絶えても、子どもたちの教育費だけは残したい。

そう考えるなら子どもの数や年齢に合わせた生命保険をかければ十分です。

こういった場合は、逓減定期保険といって、子どもが大人になって独立するまでの残りの期間が少なくなるにつれて保険金額を減らし、トータルの掛け金を安くする保険が適しています。

保険で損しないために勉強が必要【本を読めばOK】

保険で損しないために勉強が必要【本を読めばOK】

生命保険にしても、医療保険にしても、結局は全て保険会社の商品です。

なので、このような任意の保険に入るということは、保険会社の商品を買うことなので、当たり前ですが儲かるのは保険会社。

保険会社は不安を煽りつつ、あの手この手で商品を売るわけですから、カモにならないためにこちらもある程度の知識を身に着けなければなりません。

でも、保険って難しくてよくわからないよ。

本を読めば大まかなことがわかりますよ。

初心者でもわかりやすく書かれた本を紹介します。

実は、私も過去に、将来が不安で夫の生命保険の補償額を上げようと考えたことがあります。

でも、不安を保険でカバーするという考え方自体が間違っていたんですね。

その時は運良く保険代理店の方に保険に対する考え方を教えてもらって、余計なお金を支払わずに済みました。

ただ、何のツテもない人が、いきなり保険の代理店に出向くのはかえって危険です。

これから保険を選ぶとしても、最低限、本で知識武装しておきましょう。

わかりやすく書かれた本を紹介します。

保険に特化した本ではないのですが、こちらは経済や家計に詳しい荻原博子氏が、家計全般の支出についてわかりやすくアドバイスしてくれます。

もうすでに家計の見直しを済ませている、といった方には初歩的すぎる内容かもしれませんが、これから家計を見直そうと考えている方にとってはかなり有益です。

というわけで、今回はここまでとなります。

最後に今回の結論をもう一度書いておきますね。

不安を煽るCMを鵜呑みにしないよう、くれぐれも気をつけてください。

働けなくなったときのための保険に新たに入る必要がない理由
  • 健康保険でカバーできる
  • 発生する確率がかなり低い
  • 国の救済制度がある

回りはあの手この手であなたのお金を狙っています。

最低限のことは自分で理解しようという心構えが、豊かな生活を守ってくれるのです。

さぁ、難しく考えないで勉強しましょう。

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