老後の暮らしが不安。2000万円が必要だとかいう話も聞くけど、今からそれだけ貯まる見通しもなくてどうしたらいいのか途方に暮れてしまう。
こういった将来への不安は、定年を迎える年代に近づくにつれ、切実に感じるようになりますよね。
現在50代の私も、そういった一人です。
今のところ、夫の定年までに一人あたりで2000万円もの貯蓄ができる可能性も低いですし、これといった資産もありません。
では、どうすればいいのでしょう?
そもそも、この老後2000万円問題。
定年退職する時に2000万円の貯蓄がないと生きていけない
などと勘違いされていることが多いようですが、それは間違い。
夫が65歳、妻が60歳以上の夫婦で無収入とした場合、
平均寿命まで生きるとして、年金だけで生活するとしたら、どれだけ赤字になるのかを合計した金額が約一人当たり約2000万円
ということです。
年金だけで生活するとおよそ毎月5万5千円の赤字、というところから算出された数字だそうで、仮に、夫が70歳まで働けば、数字は変わってきます。
ということも踏まえた上で、本記事では、老後の漠然とした悩みを、少しでも軽くするための方法を書いていきます。
老後の不安を少しでも軽くする方法
暮らしを大きくしない
バブル時代の考え方を捨てる
私たちの年代のもっとも大きな問題は、バブル時代を経験していることです。
さらに言うと、その親の世代は、高度成長期の真っ只中にいて、お給料は上がり続け、定年してすぐに年金暮らしで十分に生活していける、と信じていた世代なのです。
だから、今の時代の危機感を、どこか他人事のように感じていて、いつまでたってもバブル時代のように、お金があれば何かに使うこと(しかも、消費もしくは浪費)を考えがち。
新しいクルマ、新しい食器、新しい服…
現代は断捨離やミニマリストなんて言葉が流行るくらいなので、おそらく多くの人はすでに消費することだけが楽しみという生活からは、卒業しているでしょう。
でも、まだ必要以上の買い物や嗜好品など、ストレス発散のためにお金を使っているのなら、一旦立ち止まりましょう。
定期的に生活を振り返って、何のためにお金を使っているのかを見直すことはとても大事です。
今を楽しむ
ただし、なんでもかんでも「ケチケチして、楽しみにしていることにすらお金使わない!」ということではありません。
今楽しめることにお金を使わないで貯めるだけなんて、生きている意味ありませんよね。
ケチケチしてお金を貯め込むことが目標ではありません。
今この時を思う存分楽しみましょう。
ただ、ゴージャスな気分を味わうだけの出費とか、身の丈に合わないお金の使い方は考え直すべきです。
お金を使わないと楽しめない、という固定概念は捨てよう
働いて貯金する
特別な理由がない限り、働いて収入を得て、少しでも貯蓄を増やしましょう。
ずっと専業主婦でいた方でも、仕事はしたほうがいいですよ。
旦那さんがすごく高給取りであったとしても、この先、どうなるかはわかりません。
そんな時、自分の力で稼いでいれば、例え少額でも大きな支えとなるはずです。
できるだけ長く働く
定年の年齢がどんどんと先に延びています。
- Aさん:いたい何歳まで働かせるつもりだ!
- Bさん:何歳になっても働けるのはありがたい。
あなたはAさんですか?Bさんですか?
イヤな仕事だったり、職場の雰囲気が悪いのなら早めに改善して、できるだけ長く働ける環境に身を置くという選択をするべきです。
肉体労働は年を追うごとにきつくなりますが、今はインターネットを使って仕事の幅が広がっています。
スキルを身につけてできるだけ無理なく、長く続けられる仕事を見つけておきましょう。
バランスよく貯金する
現金での貯蓄は必要です。
でも、それだけではなく、利益に対して非課税のつみたてNISAなども始めることをおすすめします。
楽天会員であれば、カード決済でポイントも貯まる楽天証券の積立NISAがおすすめです。
例えば毎月1万円のつみたてNISAをカード決済で行うと、ポイント100ポイントもらえます。
この時点で利率1%獲得。
銀行の定期預金でも年利0.02%ですから、かなり高利率ですよね。
もちろん、つみたてNISAで購入する商品の価格は上下するので、確定的な利率ではないということを理解しておいてください。
100円からでも始められるので、勉強した上でぜひ始めてみましょう。
こちらは、初心者にもわかりやすく書かれてる入門書。証券会社に口座を開く前に、ぜひご一読をおすすめします。
考え方を変えていく
勇気と柔軟さを身につける
時代がものすごいスピードで進んでいます。
かつてはお手本としていた20〜30歳年上の人たちのスタイルを、私たち世代はマネすることができません。
新しい老後のスタイルは、自分たちで作り上げるのです。
今の70歳〜80歳代は、インターネットを使えない人が多いかもしれませんが、そう遠くない未来には、80歳でも難なく使いこなせていることでしょう。
積極的に新しいことを取り入れる勇気と柔軟さを、身につけることが大事です。
勉強する
繰り返しになりますが、少し前までは、年をとれば何も考えずに、ただ日々を悠々とすごせば済む時代でした。
ですが、今は違います。
情報が生活に欠かせないものとなり、うまく情報を得られないと、社会的弱者となってしまう恐れがあるのです。
なので、常に勉強することが必要です。
詐欺に遭わないためにも、余計なところにお金を使わないようにするためにも、勉強は大事です。
老後が不安ならできることから行動しよう
固定費を減らす行動
ここで1つ質問です。
日々の生活にかかる費用を安くするための行動をしていますか?
例えば、スマホを格安スマホに変えたり、電力会社を安いところに変えたりといった、固定費を安くする行動は今すぐにやりましょう。
定年を迎える頃になると、年齢的に、どうしても新しいことや不慣れなことが面倒になりがちです。
生命保険の見直しや、使っていないものの年会費も見直して、家計をスリムにしておきましょう。
格安スマホはこちらの記事で初心者でもわかりやすく解説しています。
>>月額2,000円以下で使える格安スマホ5選【実店舗もあり】
収入を上げる行動
もし、子どもも独立して家事や育児の負担が減ったのであれば、厚生年金に加入できる職場を選ぶのも1つの案です。
厚生年金をかけることができれば、将来もらえる年金額が増えます。
あるいは、趣味や特技を活かして、副業として収入を得るのもいいですね。
可能性があれば、挑戦して、経験を積んでいきましょう。
行動すれば不安は軽くなる
あなたはどうやって生きたいですか?
結局のところ、老後が不安だからといって節約しまくってお金を貯め込んだとしても、明日の身は自分にもわからないのです。
だったら、できるだけ好きなことをして、準備としてできることだけやって過ごしていくことが、一番の幸せなんだと思うのです。
老後を心配しすぎて今を楽しめなかったり、今が幸せでないなんてどう考えてもおかしいと思いませんか?
最後に、読むと少し気が楽になって生活を見直してみようと思える本を紹介して、終わりとします。
コメント