- 携帯代を安くしたいけど、格安スマホで不便にならないか心配
- 現在支払っている月額1万円くらいの携帯代をなんとか安くしたい
- 5分以内の通話を週3回くらい
- SNSや動画視聴は、Wi-Fiのある自宅にいるときだけ
- キャリアのメールアドレスにはこだわらない
- 現在使っているiPhoneXR(端末残金あり)をそのまま使いたい
このように考えている方に、次の2つの面からお伝えします。
この記事を書いている私は、格安スマホ(当時の楽天モバイル)を使いはじめて5年。
今まで、回りの家族や友人にも楽天モバイルやUQモバイルの良さを紹介したり、乗り換え手続きを手伝ってきました。
人によっては、自宅にWi-Fiのない環境でも、UQモバイルで十分に使えているケースもあります。
こういった経験を踏まえ、解説していきます。
格安スマホにすると不便になること3つ【具体例と解決方法】
格安スマホへ乗り換えた場合、不便に感じることは次の3つ。
- 通信速度が遅くなる
- キャリアのメールアドレスが使えない
- キャリア決済が使えない
順番に解説します。
不便なこと1:通信速度が遅い
格安スマホとキャリアのスマホとの大きな違いに、「データ通信の速度」があります。
それは、「帯域」といって、通信に使用する通信路の広さに関係するからで、通信路の広さは、高速道路の車線の数や、水道管の太さなどをイメージするとわかりやすいかと思います。
格安スマホを使った通信は、キャリアよりも狭い通信路を使っているので、通信速度がかなり遅いと言われています。
ただ、結論として、文字でのメッセージのやり取りや、通常のネット検索を使う上で、大きな違いがわかるほどではありません。
細かいことをいうと、「速い遅い」は、スマホの端末のスペック(性能)によるところも大きいので、例えばiPhoneXRを使っているのであれば、気にならない範囲だと思います。
- 通信が集中する時間
- 混雑した場所
- 大量のデータを送受信する
以上のような条件でなければ、とりたてて心配することはないですね。
通信速度の詳細については、【今さら聞けない】スマホの速度「上り・下り」とは?|受信速度が大事な理由で解説しています。
不便なこと2:キャリアのメールアドレスが使えない
格安スマホでは、〇〇@docomoや〇〇@ezweb、〇〇@softbankといったメールアドレスが使えません。
ただ、どうですかね?このことですごく困る人はほんどいないのでは?
Yahoo!メールやGメールなど、Yahoo!かGoogleのアカウントを持っていればメールサービスは無料で使えます。
もし、まだ持っていないのであれば、「Google アカウント 作り方」で検索してみてください。
格安スマホで独自にメールアドレスを用意してくれる会社もあります。
また、携帯会社にとらわれずに契約できる有料メールアドレスサービスもあります。
IIJmioセーフティメール >> 月額330円(税込)
OCNバリュープラン >> 月額275円(税込)
不便なこと3:キャリア決済が使えない場合もある
キャリア決済というのは、キャリアのIDと暗証番号を利用してスマホで買い物ができて、その料金がスマホの利用料金と合算して引き落とされる決済方法です。
格安スマホ会社では、このようなサービスを行なっていないところもあります。
ですので、現在キャリア決済を使っていて、
- クレジットカードを持っていない
- チャージして使うカードやスマホのQRコードでの決済方法が苦手
こういった場合は不便かもしれません。
解決方法としては、以下が考えられます。
- 現金を使う
- デビットカードを作る(デビットカード:利用と同時に口座から引落しされるカード)
- クレジットカードを作る
- QR決済のアプリを使う
キャリア決済の良い点は、クレジットカードよりも利用の限度額が低く、無駄遣いしすぎないということです。
ただし、楽天モバイルでは、キャリア決済もできますので、キャリア決済が必要な方は、楽天モバイルがおすすめです。
格安スマホに乗り換える場合をシミュレーション
次のような場合を仮定してみます。
- 現在のキャリアでの支払い1万円の内訳→端末代3,000円+通信料7,000円
- iPhoneXRの端末代の残金は約5万円でキャリアでの分割払いを続ける
- 格安スマホに乗り換えて、通信料金を安くする
実例として、UQモバイルに乗り換える場合と、mineo(マイネオ)に乗り換える場合を解説します。
いずれの場合もプランを選ぶ手順は次の通り。
- 5分以内の通話が手軽にできるオプションを選ぶ
- データ通信量を選ぶ
- 残りの端末代金をできるだけ早く返済できるようにする
では詳しく解説していきます。
UQモバイルに乗り換える場合
電話回線を使った通話オプションを選ぶ
まず、前提条件として、090や080から始まる電話番号を使った音声通話は、キャリアや格安スマホ会社を問わず全て20円/30秒です。
そこで、通話半額アプリやオプションを使わずに週に3回、5分くらいの通話をすると、1ヶ月で約2,400円もかかってしまいます。
- 30秒で20円→1分で40円→5分で200円
- 1週間:3回×200円=600円
- 1ヶ月:4週間×600円=2,400円!
UQモバイルでは、国内通話10分以内かけ放題の「通話放題ライト(月額880円)」の他、「通話パック60(月額660円)」、「通話放題(月額1,980円)」といった通話オプションがあります。
通話する機会が多い場合は、自分に合ったオプションを選ぶことで、通話料金を抑えることができます。
インターネット利用のデータ容量を選ぶ
Wi-Fiのある自宅でスマホを使うことが多かったり、外出先で動画などを見る必要がないのであれば、ひと月あたりのデーター容量は2〜3GB(ギガバイト)あれば十分かと。
UQモバイルのデータ容量の一番少ない「ミニミニプラン」で、ひと月あたり4GBまで使えて月額2,365円(税込み)。※割引きを使わない場合
余ったデータ容量は翌月に繰り越しができるところも魅力的です。
上の例のようにUQモバイルで「ミニミニプラン」と国内通話10分かけ放題の「通話放題ライト」を選ぶと、以下のようになります。
(全て税込み価格)
ミニミニプラン(月額2,365円)+国内通話10分かけ放題(月額880円)
合計月額:3,245円
キャリアでは7,000円だったスマホ代が3,245円。なんと半額に!
残りの端末代金をできるだけ早く返済できるようにする
以上のようにUQモバイルに乗り換えた上で、端末代をそのままキャリアで支払い続けると、毎月の支払いの合計=5,398円(2,398円+3,000円)となりますね。
- 端末代:3,000円
- 【UQモバイル】ミニミニプラン+国内通話10分かけ放題:3,258円
合計(3,000円+3,258円)=6,258円
今までは携帯代に毎月1万円も払っていたのに、これからは6,300円ほどで済むことになります。
そこで、今度は浮いた分の約4,000円を端末代の残金を支払うために積み立てるとすると、
本来であれば、端末代の完済に17ヶ月かかるところが、8ヶ月目に完済することができます。
3,000円×17ヶ月=51,000円 → (3,000円+4,000円)×8ヶ月=56,000円
端末代の残金を払い終えた後の、毎月のスマホ代は3,258円。
UQモバイルは、自宅のインターネットとも合わせると、もっと割引きになるので、詳しくはUQモバイルのホームページでご確認ください。
実際にキャリアで利用中のiPhoneなどの端末をUQモバイルで使う際は、SIMロックの解除が必要になります。詳しくは誰でも簡単UQモバイル乗り換えステップのページを参考にしてください。
mineo(マイネオ)に乗り換える場合
データ容量か通信速度か
マイネオのプランの選び方の特徴として、「データの容量」から選ぶか、「データ通信の速度」で選ぶか、ということを選ぶことができます。
少しわかりづらいと思うのですが、一般的な利用であれば「データの容量」で選べば大丈夫です。
2024年10月時点でのマイネオのデータ容量で選ぶ料金プラン(マイピタ)は以下の通り。
月間データ使用量 | 音声通話SIM | データ通信SIM |
---|---|---|
〜1GB | 1,298円 | 880円 |
5GB | 1,518円 | 1,265円 |
10GB | 1,958円 | 1,705円 |
20GB | 2,178円 | 1,925円 |
5GBのプランであれば多くの場合問題ないでしょう。
通話オプションを選ぶ
10分以内の通話なら何度でもかけ「10分かけ放題」のオプションを月額550円(税込み)で利用することもできます。
また、通話時間が長めの人向けには「時間無制限かけ放題(月額1,210円)」がお得。
さらにマイネオでは、専用のアプリ「mineoでんわ」を使うと通話料金が半額になります。
さて、ここまでの「データ容量5ギガプラン」と「10分かけ放題」を合わせると、1,518円+550円=2,018円。
mineo(マイネオ)に乗り換えた場合をまとめると以下になります。
音声通話+データ通信5GB(月額1,518円)+10分かけ放題(月額550円)
合計月額:2,018円
キャリアでは7,000円だった通信費がなんと2,018円に!
残りの端末代金をできるだけ早く返済できるようにする
毎月の端末残金3,000円とmineo(マイネオ)の利用金額が2,018円で合計5,018円。
今まで1万円支払っていた携帯代の約半分ですね。
そこで、浮いた分の5,000円を端末代として積み立てます。
すると、本来であれば、端末代の完済に17ヶ月かかるところが、7ヶ月目に完済することができます。
3,000円×17ヶ月=51,000円 → (3,000円+5,000円)×7ヶ月=56,000円
端末代の残金を払いが終わった後は、毎月2,018円の利用料だけで済むのです。
なんとなく支払っている1万円を、このように自分に合ったプランを選んでスマホ代を安くできるのが、格安スマホの大きなメリット。
プラン変更も自由にできるので、もし「5GBではデータ量が少ない!」というのであれば、月額プラス440円で10GBへの変更も可能です。
マイネオは、docomo、KDDI(au)、softbankのいずれかの回線を選ぶことができ、どれも同じ料金で使えます。
詳しくはマイネオのホームページでご確認ください。
格安スマホに乗り換える前にやっておくこと
新しいスマホ会社に申し込む前にやっておくべきことは以下の2点です。
- 今使っているスマホのSIMフリーにしておく
- MNPの予約番号を取っておく(楽天モバイルへの乗り換えはMNPの予約なしでOK)
実際のやり方は、契約中の会社のホームページで確認してください。
また、実際の乗り換え手順は、乗り換えたい格安スマホ会社のホームページで確認できます。
格安スマホの不便は本当に不便なのか考えることも必要
インターネットとスマホは手放せない
インターネット環境が整備され、スマホ(スマートフォン)が広まって世の中がどんどん便利になっています。
わからないことを調べたり、初めて訪れる場所を地図で確認するのにスマホがあると便利ですよね。
使いすぎによる目の疲れ、不眠など弊害があったとしても、この先、私たちにとってインターネットやスマホのない世界は考えられません。
でもお金がかかる
でも、便利な環境と道具を使うために、私たちは通信費に多くのお金を使わなければならなくなってしまいました。
もはや、インターネットやスマホは、ガスや電気といった社会的インフラ(生活の基盤)となりました。
なので、費用がかかるのは当然ですが、高性能なものを必要としていない人は、それなりに価格を抑えた商品があってもいいはずです。
そこで登場した格安スマホは救世主的な存在といっていいでしょう。
不便ってなんだろう?
【格安スマホにすると不便になること3つ】の項目で書きましたが、格安スマホにすると、通信速度が遅くなったり、キャリアのメールアドレスが使えない、キャリア決済が使えないなど、制約があるのは確かです。
でも、それが果たしてどこまで不便なことなんだろう?って考えてみると、案外、それほど不便ではないことに気づきます。
通信がちょっと遅れることや、頻繁に使っていないメールアドレスが使えないことを気にして、毎月何千円ものお金を損しているとしたらどうでしょう?
仮に、格安スマホにしたために、通勤での移動中に動画を観られないとか、昼休み中にオンラインゲームができないとしても、本を読んだり体を動かしたりと、新しい時間が生まれるかもしれません。
2年縛りだけでなく、生活そのものを縛られているキャリアから、一旦離れてみる。
もし、「不便」がそこにあるのなら経験してみてもいいのでは?
当ブログ求では、格安スマホを使って家計を楽にするための記事を紹介しています。
今回の記事が少しでもお役にたてれば幸いです。
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